みつかご

　　　感想　　　　
時間跳躍
妄想の世界にトリップする主人公、黛 彼方 （まゆずみ かなた）君は明確な目標もなくフリーターの道を歩んでいるようで、そんな彼方くんも他店舗の店長をやってみないかと言われるほどにはしっかりしている。そんな彼が学園に通っていた頃、今よりも遥かに楽しく過ごしていたということもあってか、毎日のように思い出に浸ることが多くなってか今日もまた同じように妄想を繰り返しているというものだ。
が、そこへ白い髪の美少女が現れ、彼方に過去に戻れることを告げる。ただそれには二つの条件があって一つは、自分が未来から来たことを他言しないこと、二つ目はもう二度と後悔しないことというものだ。後悔しないってことはつまり頭の中で学園生活をリフレインするようなハメにはなるなという的確なアドバイスを貰いつつも、彼方は半信半疑ながら過去に戻りたいことを告げてバイト中であろうがお構いなしに過去に戻り、そして二つの条件を破らずに思いっきり自分のやりたいことをやって後悔しないように再び学園生活を送るというモノだ。
過去に戻ってからはそれはもう王道の学園モノのエロゲーとなって幼馴染に起こされたり、お風呂入ろうとしたらヒロインの素っ裸見てしまったりです。
肝心の学園で思い残すことなくやりたいことをするという事ですが、どうやら空いた時間にマップの選択が出来るようになり、目的を達成すべく指定したヒロインとの会話シーンややりとりを見る事ができるというものになっており、基本的にヒロインとの会話シーンが終わると再びマップ画面にて次のヒロインを選ぶというテンポの良いものとなっている。それにマップ選択では時間が経過しているという細かい所も計算してか、全員選べないようになっているので、まさに後悔しないよう慎重に自分の好きなヒロインと楽しい時間を過ごさなければならないというものとなっている。
学園モノと見れば良いのかなーという反面、彼方を過去につれてきた神出鬼没な謎の少女、ティアに会っては共に学園で過ごしているのだが、彼方と転校生の宮前・ハインリッヒ・小町 （みやまえ・―・こまち）以外には誰にもティアを見ることが出来ず、いわば幽霊に近い存在となっており、未だに何が目的で何者なのかすら分かっておらず、そのティアの目的や何者なのかを知ろうとしながらも、そのティアと会って過去に戻った理由を徐々に思い出していくというものだ。
そしてその理由は彼女達と楽しく共に過ごすという事だけが目的ではなく、これからヒロインに起こる事故や災難を防ぐというような話もある。未来から来たんだと言えばそれを証明する事ができるようにティアさんが見えるハインさんに事情を説明すればいいだけの話なのだが、未来から来たことは他言してはいけない。というように自力で何とかしていかなければならないという辛くも苦しい展開もあったりする。未来から来たことを話すと未来に戻ってしまうらしいです。これは絶対破れませんね・・。
まだ話が序盤なので数多くある選択肢はあまりストーリーに影響はありませんが、このようにヒロインの不幸に関わるような選択もあるやもしれませんので、こういう大事な場面に選択が出来る男になりたい、学園で女の子とイチャイチャするエロゲーがしたいって人にはオススメのタイトルなのかもしれません。たらればというタイトルにしたのも頷けますね。イチャラブ展開もそうですが、こういう不幸な過去の出来事をも指しているようです。


以上で感想を終わります。ありがとうございました。
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